マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。 テスラの株価は一時16%急落。日中の下げとしては2020年9月以来の大幅となった。ウォール街のアナリストらが同社の納車台数予測を大幅に引き下げ始めたためだ。人気のスポーツ型多目的車(SUV)「モデルY」の新デザイン切り替えに伴う混乱に加え、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する反発が、今年初めから世界の主要な電気自動車(EV)市場の一部でテスラの地位を損なっている。ドイツではマスク氏が同国の連邦議会選挙で極右政党への支持を表明したことなどを受け、1-2月の登録台数が70%急落した。世界最大のEV市場、中国でテスラは他のメーカー同様、国内トップの比亜迪(BYD)に追いつこうと苦戦している。 借り入れ制限を緩和する憲法改正を目指すドイツは、議会で必要な3分の2の賛成票を確保できない可能性が出てきた。次期首相となる可能性が高いメルツ・キリスト教民主同盟(CDU)党首は、借り入れで調達する数千億ユーロを防衛およびインフラ支出に投じる債務パッケージに、緑の党の支持を求めていた。緑の党は10日、これに反対票を投じる意向を表明。メルツ氏らが次期連立協議から同党をほぼ排除し、気候変動対策など同党の優先事項を無視したことを強く非難した。さらなる協議の余地は残し、独自の法案を提出する意向を示した。メルツ氏の陣営と社会民主党(SPD)は10日にベルリンで緑の党の議員らと会合を開く。 モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は経済成長への懸念に言及。関税や財政支出抑制による企業利益への打撃を背景に、米国株がさらに5%下落するリスクがあると指摘した。S&P500種株価指数は今年上期中に5500程度まで下げ、年末までに6500を取り戻すと予想している。JPモルガン・チェースやRBCキャピタル・マーケッツなども、2025年の強気予想を後退させた。ウィルソン氏はまた、リセッション(景気後退)の可能性が高まれば、S&P500種は20%の下げもあり得ると警告。「まだその段階ではないが、状況は急変することがあり、リスク管理の点からも、弱気シナリオの場合の下げを把握していくことは有益だ」と述べた。 米アップルはソフトウエアの大幅刷新を準備している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。スマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」、パソコン「Mac」のインターフェースを新世代のユーザー向けに変えることを目指しているという。刷新は年内に予定されており、基本ソフト(OS)の見た目が抜本的に変わり、アップルの各種ソフトウェアプラットフォームの一貫性が高まる。アイコンやメニュー、アプリケーション、システムボタンのスタイル変更などが含まれるという。 資産家イーロン・マスク氏は、自身のソーシャルメディアプラットフォームX(旧ツイッター)で広範な混乱が起きたことについて、「大規模なサイバー攻撃」だと主張。「大規模な組織」あるいは国が関与しているとの見方を示した。サービスの中断や障害をモニタリングするダウンディテクターによると、世界中で数万人のユーザーが10日、Xでの断続的な障害を報告していた。「当社は毎日攻撃を受けているが、今回は多くのリソースを投入して実行された」とマスク氏は投稿で述べた。 米消費者の悲観強まる、長期インフレ期待は安定-NY連銀調査 (1) 【コラム】米株式相場は「解毒中」かメルトダウンか-レビン |
No comments:
Post a Comment