| マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。 データセンターを巡るわずかな不安材料でも株式市場が動揺することが、ますます鮮明になってきた。今回の不安材料は、ソフトウエア大手のオラクルがミシガン州で進めているデータセンターの資金調達を巡るものだ。プロジェクト自体はおおむね順調に進んでいるが、重要な異変が起きた。人工知能(AI)インフラの急速な拡大で長年協力してきた資産運用大手ブルー・アウル・キャピタルが、出資を見送った。オラクルはブルー・アウルの離脱を確認。同社の株価は再び急落し、デフォルト(債務不履行)に備えるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は終値ベースで2009年以来の高水準に迫った。 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、米金利を中立水準に戻すための追加利下げを支持した上で、急ぐ必要はないとの見解を示した。CNBCのフォーラムで、現行の政策金利は中立水準を最大100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回っているとの認識を示した。「インフレが高止まりしているため、われわれは時間をかけることができる。利下げを急ぐ必要はない」と発言。「政策金利を中立水準に向けて着実に引き下げていくことが可能だ」と述べた。次期FRB議長候補に取り沙汰されている同氏は、ホワイトハウスからいかなる政治的圧力があったとしても、中央銀行の独立性を守るとも語った。 米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は、パラマウント・スカイダンスによる敵対的買収提案を拒否し、Netflixによる既存の買収合意を支持するよう株主に勧告した。パラマウント案を「劣っており、不十分」としている。しかし、パラマウント側は買収提案を進める意向を改めて表明。富豪ラリー・エリソン氏の息子で最高経営責任者(CEO)のデービッド氏は「提案のメリットを明確に理解しているWBD株主から肯定的な反応を得ており、励まされている」と述べた。WBDはパラマウント案について、資金調達の不透明さなど複数の懸念に言及。「欠落や抜け穴、制約があり、株主や当社を危険にさらす内容だ」と指摘した。 三井住友フィナンシャルグループ(FG)の中島達社長は連結純利益の水準について、来期(2027年3月期)からの新たな中期経営計画(3カ年)の期間中に2兆円の大台に乗せる「可能性が出てきた」との認識をブルームバーグとのインタビューで示した。実現すれば従来目標の前倒し達成となる。同行は前期(25年3月期)に1兆円台を達成したばかりで、中島氏は「引き続き、非常にビジネスは好調だ」と話した。わずか4年で倍増を狙う。稼ぐ力の指標である自己資本利益率(ROE)についても、中長期的に15%以上を目指していくと中島氏は述べた。 資金繰りが悪化している中国不動産開発大手の万科は、一部の商業銀行に対して利払い延期を受け入れるよう要請した。事情に詳しい関係者が明らかにした。万科は17日午後、本社所在地の深圳で銀行や保険会社の担当者と会合を開催。少なくとも1行には、利払いの1年間延期を求めたという。深圳での会合では、小グループの債権者と対面協議が複数行われ、万科は一部の債権者に対し、包括的な負債計画を策定するための時間的猶予を求めたと、関係者が明らかにした。包括的な計画が会合参加者からの借り入れに限定されるのか、同社全体のより広範な負債を対象とするのかは明らかでない。 日銀会合注目点:利上げのペースと余地、政策金利0.75%に引き上げへ AI投資でリース契約急増、オラクルが業界で突出-将来に巨額の費用 米カーライルがホギメディカルへのTOB発表、総額1444億円で買収へ |
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